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JMA GPV memo

JMA GPV メモ

データ詳細

GRIB-2 形式になってからの情報のみ記す

  GSM (Global Spectral Model)

  • area: global (0 - 360E, 90S - 90N); lat/lon grid
    • from 1000 to 100 hPa: 0.5 degree interval (720 x 361 grids)
    • from 100 to 10 hPa: 1.0 degree interval (360 x 181 grids)
  • period: 2007-11-21T00:00:00 - ongoing
  • vertical levels (p-level): 17-level (1000, 925, 850, 700, 600, 500, 400, 300, 250, 200, 150, 100, 70, 50, 30, 20, 10 hPa)
  • variables (2-D or sfc): SLP, Psfc, (u, v) at 10m, T & RH at 1.5m, upper/middle/lower/total cloud cover, total precipitation
  • variables (p-level): u, v, T, Z, omega = 17-level; RH = 8-level (from 1000 to 300 hPa)

  MSM (Meso-Scale Model)

  • area: 120 - 150E, 22.4 - 47.6N; lat/lon grid
    • surface (approx. 5-km): 0.0625 (lon) x 0.0500 (lat); 481 x 505 grids
    • pressure-level (approx. 10-km): 0.125 (lon) x 0.1 (lat); 241 x 253 grids
  • period: 2006-03-01T00:00:00 - ongoing
  • vertical levels (p-level): 16-level (1000, 975, 950, 925, 900, 850, 800, 700, 600, 500, 400, 300, 250, 200, 150, 100 hPa)
  • variables (sfc): SLP, Psfc, (u, v) at 10m, T & RH at 1.5m, upper/middle/lower/total cloud cover, hourly total precipitation
  • variables (p-level): u, v, T, Z, omega = 16-level; RH = 12-level (from 1000 to 300 hPa)

私的な覚え書き

  GPVデータ全般

  • MSMは,空間解像度の向上だけでなく,時間間隔が小さくなっている(地上: 1時間間隔,p面: 3時間間隔)のが重要.私見だが,そろそろ全球客観解析でも 3-hourly データが必要とされる時代になってきたと思う. 水平格子間隔が 50 km 程度(or それ未満)なのに,時間間隔が相変わらず 6-hourly では せっかくの高分解能データの利用・応用を作成者自らが制限するようなものである. JRA55では,3-hourly でデータ提供されることを期待したい.
  • GRIB-2 データを wgrib2 コマンドでダンプすると,緯度方向のデータ収録順序が GRIB-1 & wgrib コマンドと逆になる (南極から北極に向かう)ことに注意(see wgrib2 使用方法 > 注意点).
  • MSM の 1-hour 降水量は,MSM の他の要素とは分割した GRIB-2 ファイルに再格納した. GrADS を使うときには,積算値と瞬時値が混在しない方がトラブル無かったので.
  • 自分の場合,analysis data (0-hr forecast) だけを選択し, 日別・月別にGRIB-2形式で再アーカイブしている. 過去の予報データは,一定期間(hysk設定=45 days)経過後に削除(See 便利なコマンド > find コマンド > 応用例
  • 時折,再アーカイブファイル中にデータ欠落を生じる事がある. データのFTP取得失敗や,再アーカイブ時の何らかの不具合に起因. データ欠損の有無を確認するためには,再アーカイブしたファイルのサイズを見ればよい. 例えば,MSM の1-hr 降水量データは,1時間あたり 364561 byte (1日分で 8749464 byte)で固定長ある (2012-01-11 確認). 時間ステップ数との積をとれば,期待されるファイルサイズが計算できる. 再アーカイブファイルの実サイズが推計サイズと一致しない場合, 何らかの不具合が生じている可能性がある.
  • その他,思いついたら適宜追加...

 現職場内のアーカイブ情報

  • GRIB-2 形式のみ取得. 取得元は京都大 RISH.取得期間は下表を参照.
product archive period memo
GSM 00Z 21Nov2007 - current -
MSM 00Z 01Mar2006 - current -
  • GSM は予報値・解析値ともに wget 取得しているが,予報値は1ヶ月経過したら消去
  • MSMは15時間予報のみ取得 (approx. 27GiB/month, 310GiB/year; See also 再解析メモ # DL速度)
  • GSM, MSM 共に,オリジナルファイルから一部要素のみを切り出した 1-file / day の GRIB-2 ファイルを再編集 (wgrib2 コマンド使用; See wgrib2 使用方法 (hysk) > JMA GPV (MSM)再アーカイブ)
    • GSM: 地上&2次元データと100 hPa までのp面データを, 6-hourly analysis を 1-file / day にまとめた. 鉛直層を 100 hPa で打ち切ったのは,GrADS ctl ファイル作成時 (g2ctl & gribmap 使用) の技術的問題に起因
    • MSM: p面は3時間間隔の解析値のみ, 地上要素は解析値と1 & 2時間予報だけを残して daily のGRIB-2 ファイルに再編集. なお,GrADS ctl ファイル作成の都合上,時間降水量データのみ分離. daily file (1日あたり地上要素,降水量,気圧面の3ファイルが作成)作成 後,オリジナルは消去
    • wgrib2 の使い方: see wgrib2 使用方法 (hysk)
  • 再編集データは,外部非公開. 出し惜しみしているわけではない.というか,可能なら公開したい. なぜなら,解析値 (0-hr 予報値)のデータ解析するだけなら, 自分が再編集したデータの方が,はるかに使い易いのだから. ただ,外部公開のための種々の制約条件 (職場のネットワークポリシーの問題, データアーカイブサーバの構築・維持に必要な時間・資金の工面など...) を,自分の責任の範囲内だけで解決できないのが原因. 外部からもらうばかりで,自分自身から何も提供できないのは,非常に心苦しい. ただ,データ自体の公開が無理だとしても,データを扱うために自分が調べた情報なら,外部公開できる. 今は「情報提供者」としての活動しか出来ないことをご理解ください

  GPVデータ更新履歴

ほぼ全てが 京都大RISHのデータベースにあったREADMEから抜粋. 私自身にとって必要な情報から逐次書いているので,記入漏れなどが多数ある.

  • 2007年11月21日: GSM 更新.20km メッシュに.RSM 廃止.
  • 2006年3月1日: MSM更新,15時間予報,5 km メッシュ&3時間間隔(1日8回)に.
    • 京都大RISHサーバには,2006年2月15日06UTC以後が存在.試験運用期間中の先行配信データと思われる
  • 2007年5月16日: MSMの予報時間を33時間(1日4回のみ,初期時刻03, 09, 15, 21UTC)に延長

リンク

更新履歴

Date Changes
2015-08-23 wgrib2 やMSM 再編集のサンプルプログラムへのリンクを追加.
2012-01-02 HTML版の初版
2009-11-14 手元にあるデータ処理プログラムのうち,最古の更新日付.この頃から遊びで使ってた?
1999-XX-XX 正確な期日は覚えてないが,GRIB2以前のGPVを使って,毎日NH 500Z polar stereo map を作っていた. 寒候期のブロッキングを眺めるのが楽しかった記憶がある.